関西日帰り鉄道旅

 2018年2/14(水)

冬の関西1dayきっぷ3600円を購入して、日帰り旅をした。

綿密な計画は立てていなかったけど、奈良の万葉まほろば線(桜井線)には乗ろうと考えていた。まずは、京都駅構内にある近鉄京都駅に乗り、奈良を目指す。

京都から奈良へと続くこの近鉄京都線は、何度か乗ったことがある。就活のとき、奈良のライヴを観に行ったとき、このブログでも紹介した大台ケ原へ行ったときなど。この線は、奈良を南へまっすぐ突っ切る。平地がひたすら続き、遠くの方に微かに山が見える。どの駅も寂れているわけではないが、都市感もない。乗客も多いようで、だいたいの時間帯で立っている人がいる。

これから行く先のルート調べてみると、近鉄線だとJRの桜井線に直接乗り継げないことが判明した。どこかで近鉄線を降り、歩いてJR線に行かなければならない。私は、近鉄大久保駅で下車し、徒歩10分もないJR新田(しんでん)駅へ向かった。新田駅に向かう道中には、住宅とお店が密集していた。取り立てて何かがあるわけではなかった。しばらく街をぶらつき時間を潰した後、奈良駅行きの普通電車に乗った。車内は空いていて、2人席を確保した。新田駅から奈良駅までの区間の車窓は、だだっ広い平地が広がる風景が続いていた。

JR奈良駅には11時半ごろに到着。ホームに降りると電車に同乗していた外国人に質問をされた。簡単なので質問だったので応えられた。Thank you.と、はにかんで言われたので、こういうときなんていうんだっけと少し間をおいてYou're welcome.と言った。笑顔を作ろうとしたが、作れていたかは分からない。表情筋は大事…….。

JR奈良駅から万葉まほろば線(桜井線)に乗り換えるのに少し時間があるので、奈良駅周辺を歩いてみた。周辺にはビルが立ち並び、賑わっていた。福井駅に少し似ている。記憶はあまり当てにならないけど福井駅の方が活気付いていた印象がある。

万葉まほろば線(桜井線)の電車は、2両編成の対面式だった。人が間を置いて座れる程度には空いていた。先ほどの外国人もいた。次の京終駅で降りるらしい。

桜井線は、ワンマン列車の運行だった。始発と終点以外は、先頭を走る1両目のドアのみが開閉し、2両目に入るためには1両目に入り、連結部のドアを通る必要がある。私はワンマン列車は初めてだった。桜井線は、奈良の奥地を走るので物凄い田舎を通るのではないかと思っていたが、そんなことはなく、車窓からは田畑と住宅、山がずっと続いていた。降りてみたくなるほど田舎だと思う場所はなかった。私の乗った車両は桜井駅行きだったので桜井駅で一旦下車する。桜井駅周辺には目立ったお店などはなかった。東進があったくらいしか覚えていない。車の通りも多くない。適当に散策すると、駅近にボロボロに寂れた小さな商店街跡があった。違法駐車禁止のポスターが貼られていたが、原付や自転車がたくさん違法駐車していた。さらに歩くと、小さなお店にサクライクエストと書かれたポスターを発見した。これは田舎の町興しアニメ、サクラクエストのもじりにちがいない。なぞときイベントのポスターらしい。この片田舎でサクラクエストのパロディを見るとは思わなかった。この街でイベントはちゃんと上手くいくのか想像すると不安である。

次は奈良駅から来る和歌山行きの電車に乗る。こちらも2両編成の対面式。降車する客が多く座ることができた。桜井線は桜井駅で終わりではなく、高田駅まで続く。高田駅和歌山線にも属していて乗り換えの必要はなく、列車の折り返しがあり、私が乗っていた先頭を走っていた車両は2両目になった。

和歌山線は30駅もあり、高田駅から和歌山駅まで2時間かかる。20駅近くが無人駅らしい。電車の本数は1時間に1本から2本。車内も人がまばらだった。途中下車しようかと思ったが、電車の本数や昼食を取れる店がなさそうなのでぐだぐだと降りられずにいた。車内からは山間部の田舎の景色が楽しめた。山が近いし、ずっと電車に沿って続いている(正確には線路が山に沿ってできたのだろう)。この景色からは福井県えちぜん鉄道の車窓が思い出された。私は北側の席に座り、主に南側に見える車窓を眺めていた。そちらのほうが眺めが良いので途中反対側に座り直したのだ。南側の景色には興味深かったことがあって山には、途中建物が点在していることが多かった。山自体木々が生い茂っていないらしく、伊吹山のようだった。そのため建てやすかったのだろう。私は寝たり、降りる駅を決めかねたりぐだぐだと降りられずにいた。和歌山駅に近づくにつれ人が増え、だんだん街の中心に近づいていた。どこかで降りようと決めていたが、降りる気もなくなってしまい結局そのまま和歌山駅に着いた。

和歌山駅は、そこそこの賑わいだったが、福井駅奈良駅のビルが立ち並んだアーバンな雰囲気はなかった。福井駅と同じで駅が雑居ビルと併設で、その建物はMIOというらしかった。とりあえず、和歌山駅周辺を歩いてみると、居酒屋や飲食店、人気のない商店街があった。また、傘専門店があり、入ってみると店主が接客してくれて、200年続く店和歌山唯一の専門店だと教えてくれた。傘を開いて見せてもらったが外観は普通の傘と変わらなかった。多くは2000円代の傘で、それらは中国製だそうだ。日本製もあるがお高いという。店主には申し訳ないが、買う予定がなかったのでそのまま店をでた。

どこかで昼食をとるつもりだったのでぶらぶらと歩き、結局雑居ビルMIOの地下のラーメン屋、丸美商店で中華そばを注文した。箸や水を入れたやかんと一緒におにぎりやたまごが置かれていて、会計で自己申告するらしい。私好みの細麺だった。私は食にそれほどこだわりがないのでラーメン評はしないが、チャーシューが特に美味しかった。

 

和歌山から大阪駅までの阪和線に乗る。大阪までは1時間30分かかる。以外と長い。席は右側に2人席が一つ空いていたので座った。左側は1人席だった例のごとく窓の外を眺める。初めは、自然に囲まれた場所を通ったが、その後はほとんど街の景色が続いた。だんだん会社員や学生で混み合う。隣に座った会社員がPCを開いて仕事をし始めて私までしんどい気持ちになった。阪和線は、海沿いにあるので、左側には海が見えるのかと思ったが全くみえなかった。だんだん暗くなり、景色も見えなくなる。

大阪駅に着くと、帰宅ラッシュの人ゴミでいっぱいだった。何かしようかと思うが、何もすることはない。何度も来たことがあるし見回る必要もない。大阪から京都方面行きの電車に乗るが、帰宅ラッシュが嫌なので新大阪で一旦降りた。といっても特にやることがない。適当にふらついてからまた京都方面行きの電車に乗って帰路ついた。

 

総括

こうして書いてみると、電車でぐるっと関西を回っただけの面白みのない移動のようだが、電車に乗って移動するのは楽しかった。いままでは移動手段でしかなかった電車の移動を楽しいと思えたのは一つの成長できっかけは鉄道旅の小説だった。ただ乗って遠くまで行くこと、寝てもいいし、景色を眺めても、何も考えなくてもいいという発想を本から得た。その考え方は豊かだし今回実践してみてとてもしっくりきた。今回はもっと和歌山線で途中下車して散策するつもりだったがそれができなかったのが残念だった。私の場合列車からの景色を眺めるのは結構楽しい。特に自然や田舎を走るえちぜん鉄道北陸本線米原敦賀間、湖西線の湖北側、和歌山線あたりは好きでこういう景色をもっと知りたいし、実際に降りて歩いてみたいと思う。和歌山線で降りられなかったのがただ一つ残念だったが、悪くはなかった。もっと旅をしてみたいと思う。